本は6ヶ月以内に売る

本を高値で売りたい場合、新刊発売後、できるだけ早い時期で売ることが大切です。
新刊発売後は、新刊書店でも目立つ形で置かれますので、欲しい人が増え、新刊よりも安く古本を購入したいという需要も高まります

 

特に、文芸単行本やビジネス書、実用書などは1000~2000円程度と、あまり本を買わない人からすれば高額ですので、安く買いたい需要が十分期待できます。
このため、古本屋の買取額も期待できるのです。

 

さて、ファンでもない作家の本や新しい話題について書かれた本の存在は、人々はどこで知るのでしょうか?

 

最初から興味があれば、ネットなど様々なところから情報を得ることが可能です。
ところが、それまで興味のなかった本の情報は、得ようと思っていない情報なのでなかなか手に入りません。

 

そんなときに、ふっと書店に入り、並んでいる本を眺めることで、人は本の存在を知ります。そして、たまたま手に取り、面白そうだ、役立ちそうだ、ということで初めて手に取ることになります。
このように、新刊書店は、本を売る場所であり、同時に本の存在をお知らせする存在でもあります。

本が書店に並ぶ期間と高額買取

日本の新刊書店は、再販制度という決まりがあり、日本全国どこの書店でも定価で売ることが義務づけられています。
その反面、委託制度という仕組みを取り入れていますので、仕入れてから一定期間内であれば、自由に出版社に返品が可能です。

 

この返品可能期間が、6ヶ月です。
実際には有名無実になっている面もありますが、原則としては6ヶ月以内であれば返品できるため、この間は店頭の棚に並ぶことになります。

 

実際には書店にも置ける本の数に限界がありますので、新刊発売後、数日から2週間程度しか目立つ場所には置かれません。
この間の売れ行き状況を見て、お店の中で売れやすい場所に置く、置かない、返品するなどを書店の担当者が決めています。

 

例えば、村上春樹さんの新作小説や、「ONE PIECE」の新刊などはお店のどこに置いてもある程度は売れるでしょう。
しかし、その作品でデビューする作家の新刊などは、良い場所に置いてみて、人目に触れるようにしなくては、売れるか売れないかのテストすらできません。

 

新刊の時期は、このテストを全国の書店で行っているようなものですから、ここで初めて人の目に本の存在が知れ渡ります。
その後は、売れずにすぐに返品される本、棚に余裕があり適当な期間人目に触れる本、すぐに売れたのでより店の良い場所に置かれる本と様々です。

 

しかし、ベストセラーになったり、テレビで取り上げられたり、メディアミックスされるなどがなければ、概ね6ヶ月後には全国書店の棚から消えていきます。
つまり、本そのものが人目に触れなくなります。

 

こうなると、本の存在を人が知ることがなくなり、結果的に欲しい人も少なくなるので、古本の価値も自ずと下がっていくのです。
ですから、本を高値で売りたいのであれば、他に欲しい人がいるであろう(新たに生まれるであろう)6ヶ月以内の処分しようということなのです。